左肩にカバン、右手にビニール傘
心のなかにいろんなもの抱えて

ジャズの空間を漂いにきた

音を浴びに。

ここはいつでも
音楽がいる

ここはいつでも
ハッピーがいる


音を浴びに。

降り注ぐ音の主たちは
ステージを降りると
光を撒きにやってくる

私の正面にも
私の隣にも

柔らかな光と
柔らかなお喋り


心のなかにいろんなもの抱えて

溢れそうなくらい

それでも心は
ひととき
豊かになる

表現を忘れた頬が
自然にほころぶ

決壊しそうだった心が
すこし荒れたあなたに
無意識に手を差し伸べてる


凝り固まった心
澱んだ心が

ほころぶ空間
澱は空へと蒸発して

音に
あなたに
心ほころぶ