「笑顔でいられるように」
あなたが私に言ってくれたのは
何度目だろう

言いながら
一生懸命に考えた
笑いをくれるの

私の肩や背中を
トントンってして
声をかけてくれる

本当に苦しい時に
そんなことをされたら
縋り付きたくなってしまう

「寄りかかったらいいじゃん」

嬉しい言葉
でも
無責任な言葉

いつまでも側にいてくれるなら
遠慮なく
もたれちゃうかもしれない

でもきっと私は
あなたの特別じゃない

ずっと側にいてくれないのなら
いつまで
側にいてくれるかわからないのなら

いちどでも
寄りかかってしまったら
また一人で立てる自信がないの

だから
あなたの優しさを目の前に
堪えるしかないの

あなたの言葉に
笑顔を見せて
グッと立っているしか
ないの


2017.1.3